いびきを治すマウスピース
いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を治すマウスピースについて。
いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状に対しての有効性も高く、特に重症ではない患者さんにとってはかなり高い効果が期待できるとされている、マウスピースを使用した治療法についての解説。 |
マウスピースでいびきの治療
いびきを治すそれぞれ治療法には、その方法に適合した症状の人が対象となり、また長所や短所といった要因も含めて、個々の治療方法には特徴があるものです。
幾つかの種類がある治療法の中でも、比較的手軽に取り入れる事が可能で、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状に対しての有効性も高く、特に重症ではない患者さんにとってはかなりの高い効果が期待できるとされているのが、マウスピースを使用した治療法です。
スリープスプリント
専用のマウスピースを使った治療法は、【スリープスプリント】という歯科装具(口腔内装具)を寝る時に装着するだけなので、CPAP療法のような鼻にマスクをする程の不快感を感じることも少ないので、治療法として実践されている人が増えてきているようです。
マウスピース治療の具体的な方法
具体的には、自分の歯に適合させた【スリープスプリント(マウスピース)】を装着して、下の歯(下顎)をほんの僅かだけ(数mm程度)前になる位置にすることで舌が持ち上がった状態となり、呼吸をする際の息の通り道となる気道が広がることで、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が改善されるといった治療法です。
マウスピース治療法のメリット
スリープスプリント(マウスピース)を使用した治療法のメリットとしては、外科手術などと比較して手軽で簡単な方法である割にその有効性の高さにあることと、CPAP療法ほどの煩わしさがなく、かさばらない大きさなので携帯して持ち運べるので、旅行などで外泊する際にも利用できるといったことなどが挙げられます。
マウスピース治療法の適応条件
スリープスプリント(マウスピース)の治療法を行う場合には、歯に装着する必要性がありますので、歯が少ないといった患者さんの場合では使用できないケースがあり、適応対象として基本的に18歳以上で残っている歯が20本以上、鼻呼吸ができる人といった事などの条件があります。
一定の基準を満たしていると診断された場合に健康保険が適応
マウスピースを使用した治療方法の場合、自分専用のスリープスプリント(マウスピース)を作成するのが大前提となるのですが、その費用として医師により症状が一定の基準を満たしていると診断された場合のみに健康保険が適応され、それ以外の場合は保険適応外となり、全額自己負担となります。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりというと貧乏揺すりなどと同じように一種の癖のように考えられていて、あまり気にされずに放置されることが多いようですが、あまりにひどい症状であると歯を痛めたり、歯周病を進行させる原因にもなりますので、楽観視しすぎるのも注意が必要です
歯ぎしりの原因としては、歯の咬み合わせが悪かったり、虫歯の治療をした際の詰め物や被せ物の高さの調整が微妙に合っていないなどが考えられますが、精神的・肉体的なストレスによる心理的な影響も大きく関わっているとされているようです。