いびき【アデノイド(咽頭扁桃)】

いびきの原因【アデノイド(咽頭扁桃)肥大】

いびきアデノイド(咽頭扁桃)肥大の関連性について。

子供の時期に「いびき」の症状が出る場合には、「アデノイド(咽頭扁桃)肥大」や「口蓋扁桃肥大」を原因とするケースがひじょうに多いと考えられています。

アデノイド(咽頭扁桃)

子供のいびきいびきの原因【口蓋扁桃肥大】の項目にて説明していますが、アデノイド(咽頭扁桃)とは扁桃と呼ばれるリンパ組織の種類の一つで、場所としては、のどの一番上(鼻の奥)に位置し、口蓋垂(のどちんこ)の裏側にあります。

アデノイドの大きさ

アデノイド(咽頭扁桃)の大きさというのは子供の頃の成長とともに大きくなるもので、一般的に6歳頃前後が最大になり、7、8歳頃まで肥大していることが多いのですが、その後は自然に小さくなることが殆どだと言われています。

いびきとアデノイドの関係

アデノイド(咽頭扁桃)が肥大して大きくなると、鼻の突き当たりが塞がってしまい、鼻の奥で空気の通り道が狭くなるため、鼻で呼吸がしづらくなり口で息をする「口呼吸」が習慣づいてしまいます。

呼吸をするための上気道が狭くなる

上記のような理由から、呼吸をするための上気道(鼻から咽頭までの空気の通り道)が狭くなってしまうために空気抵抗が大きくなり、その結果いびきが発生するということになります。

子供の「いびき」

先に述べたことや、いびきの原因【口蓋扁桃肥大】の項目でも説明したように、アデノイド(咽頭扁桃)や口蓋扁桃というリンパ組織は、子供の頃に大きさのピークをむかえるのが一般的です。

子供の時期に「いびき」の症状が出る場合

子供の時期に「いびき」の症状が出る場合には、「アデノイド(咽頭扁桃)肥大」や「口蓋扁桃肥大」を原因とするケースがひじょうに多いと考えられています。

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性も

アデノイド(咽頭扁桃)が肥大することによる弊害は「いびき」だけでないケースもあり、症状が悪化している場合には、睡眠時に息をしていない無呼吸状態を断続的に繰り返す『睡眠時無呼吸症候群(SAS)』を引き起こす可能性もあるとされています。

中高年の人に限らず注意が必要

睡眠時無呼吸症候群は肥満気味である中高年の人になりやすい病気だといったイメージを抱かれている方も居られるかしれませんが、子供であっても先に述べたようにアデノイド(咽頭扁桃)が肥大することで、症状が引き起こされる可能性は十分考えられる事なので注意が必要です。

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠睡眠には浅い眠りの状態である【レム睡眠】と、深い眠りの状態である【ノンレム睡眠】があります。睡眠中は基本的に約90分のサイクルでレム睡眠とノンレム睡眠が一定のリズムで繰り返されています。浅い眠りと深い眠りと聞くと、レム睡眠は質の悪い睡眠のように感じられるかもしれませんが、決してそんなことはく、両方とも身体にとっては不可欠な内容の状態である睡眠です。

レム睡眠の状態である時には脳は覚醒に近い浅い眠りであるのですが、筋肉を休めるための眠りである以外にも、日中に脳に蓄えられた情報を一時的な記憶ではなく、長期的な記憶に移し替えるための大切な時間であるということも分かっているようです。