いびきの原因【肥満】
いびきの原因のひとつとされる肥満との因果関係について。
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肥満によって、首周りや軟口蓋、咽頭周辺部などにも脂肪がついてしまい、上気道が圧迫されて塞がれることにより空気の通り道が狭くなるために、いびきの原因となっている場合があります。 |
肥満も「いびきの原因」の一つ
肥満気味になって太っている人にも「いびき」がひどいと悩まれている方が多く見受けられるようです。
実際に肥満が「いびきの原因」の一つとして考えられているのですが、なぜ肥満体型になると「いびき」をかきやすくなり、いびきの音も大きくなってしまいがちになるのかを見ていきたいと思います。
肥満によって気道が狭くなる
肥満によって体重が増えていくと、首周りや軟口蓋、咽頭周辺部などにも脂肪がついてしまい、上気道が圧迫されて塞がれることにより空気の通り道が狭くなり、いびきの原因となっている場合があります。
喉の粘膜の振動が大きくなる
気道が狭くなるということは、寝ている際に呼吸をしていても空気抵抗が大きくなっていて、それに比例して喉の粘膜の振動も大きくなることから、いびきの音量も大きくなると考えられます。
いびきとメタボリック症候群
いびきの根本的な原因として肥満という要因が挙げられる人はかなり多く居られるようで、特に働き盛りの中高年男性といった方に多く見受けられるようです。
肥満予防のために体重管理
これら中高年男性の多くの人というのは、食生活の乱れや運動不足などを原因とする『メタボリック症候群』の心配をされている年代層にも当て嵌まりますので、やはり肥満予防のために体重管理の重要さを再認識する必要があると思われます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
肥満はいびきとも密接な関係があり、ここ最近では健康関連の話題としてもよく取り沙汰されている【睡眠時無呼吸症候群(SAS)】の原因としても、肥満が最も関係が高い要因としてピックアップされて注意が促されています。
睡眠時に息をしていない無呼吸状態を繰り返す
【睡眠時無呼吸症候群(SAS)】とは、睡眠時に断続的に息をしていない無呼吸状態を繰り返すといった症状が出る病気で、睡眠時無呼吸症候群と疑われる人の殆どが、いびきが大きい・いびきが異常といった特徴を持たれているようで、肥満気味も含めて肥満体型の人に多いと言われています。
レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠には浅い眠りの状態である【レム睡眠】と、深い眠りの状態である【ノンレム睡眠】があります。睡眠中は基本的に約90分のサイクルでレム睡眠とノンレム睡眠が一定のリズムで繰り返されています。浅い眠りと深い眠りと聞くと、レム睡眠は質の悪い睡眠のように感じられるかもしれませんが、決してそんなことはく、両方とも身体にとっては不可欠な内容の状態である睡眠です。
レム睡眠の状態である時には脳は覚醒に近い浅い眠りであるのですが、筋肉を休めるための眠りである以外にも、日中に脳に蓄えられた情報を一時的な記憶ではなく、長期的な記憶に移し替えるための大切な時間であるということも分かっているようです。