外反母趾

外反母趾

外反母趾になる原因や予防対策、治療法などついて。

外反母趾の初期の頃は自覚症状がないことも多く、症状の程度が軽いうちは放置しがちになる病気ですが、進行して状態が悪化してしまうと思わぬ危険性をはらんでいるので決して油断できない疾患です。

外反母趾になる原因や予防対策、治療法などついての情報を紹介しています。

外反母趾の症状

外反母趾の症状外反母趾(がいはんぼし)という病気そのものや症状に関しては、健康番組やニュースなどで話題になることも多いので知識としてご存知の方も多い事と思われます。外反母趾は足の親指(母趾)の向きが小指側に曲がって「くの字」になる状態のことで、症状としては靴を履くと痛いというのが代表的で、進行状態や個人差にもよりますが、親指の付け根の関節部分が赤くなったり、炎症して腫れ上がるケースもあります。

症状の軽いうちに対策をすれば、治療法の選択岐も増える

外反母趾の初期の頃は自覚症状がないことも多く、症状の程度が軽いうちは放置しがちで、専門の病院などで検診するといった人も少ないようですが、症状が悪化すると足が変形して靴が履けなくなったり、痛みで歩くことさえ困難になることもあります。また、初期の段階で早期に対策をすれば、治療法の選択岐も増えますし、改善効果にも期待がもてます。

外反母趾になる原因

外反母趾になる一般的な原因として、【日常的に履いてる靴の影響】【足の筋肉や靭帯の衰え】【先天的要因】などが挙げられます。履いてる靴の影響は外的要因として最も大きな原因と考えられており、自分の足に合わない靴や、足にとって無理な負担が加わるハイヒールなどを履くことが習慣化されている人に多く発症するようです。

外反母趾と遺伝の関係

先天的要因が外反母趾になる原因のひとつと言われているのは、母親が外反母趾である場合に子供も発病するケースが多々あるといったことに理由があるようです。先天的に扁平足である場合や、足の親指が人差し指よりも長いタイプの人がなりやすく、こういった要素は遺伝的に親から引き継いでいることも考えられます。ただし現在のところ、外反母趾は遺伝病ではないとされています。

外反母趾の予防対策

外反母趾の予防対策として先ずは、窮屈で負担を感じる靴やブカブカで緩過ぎる靴などを履く機会を減らし、自分の足に合った正しい靴選びをすることが重要です。また、足の指や足裏の筋肉を衰えさせないように、意識して運動やストレッチなどを積極的に実施するといったことも外反母趾を予防する上で効果的です。

放置しないで整形外科など専門の病院で受診を

常日頃から足の症状や生活環境などをチェックし、フットケアを心掛ける事が予防にもなり最善の対策であるといえます。また、外反母趾になりかけているかもしれないと少しでも疑いがある人や、既になっている感じている人であっても、放置しないで治すという気持ちが大切であり、早めに整形外科など専門の病院で受診することが重要なポイントです。

外反母趾の治療法

外反母趾の治療法外反母趾の治療法としては、進行状態や痛みや腫れ具合などといった症状により、適切であると思われる方法が行われます。一般的に初期の頃や症状の進行が中程度の場合であれば、症状が進行することを予防しながら改善策を実施するようにしますが、重症な状態と診断されて、日常の生活にも支障をきたすとなっている場合であれば、最終的な手段として手術という方法も出てきます。

運動による治療とテーピングやサポーターによる矯正

外反母趾の進行を防止しながら症状の改善を図る【保存療法】としては、症状の程度によって幾つかの種類の治療方法の中から患者さんの状態に適した治療法が行われます。具体的には【運動療法】や【装具療法】を実施する事が殆どであり、足の筋肉ならびに関節などに対してのストレッチ体操や、靴の中敷き(インソール)による足裏のアーチの改善、テーピングによる矯正、専用のサポーターといった装具などを使用した治療が行われる事が多いです。

外反母趾の関連グッズ

外反母趾の予防や進行を防止する専門グッズが種類も豊富にいろいろと市販されています。個々のアイテムによって有効性や効果の程は判断しかねますが、研究結果のもと開発された専門のサポーター、矯正サンダルなどは人気があり、実際に利用されている方も多いようです。

外反母趾予防に効果的な靴下

フットケア商品として、足の全ての指の間が仕切られている靴下である【5本指ソックス】が数年前から話題になり、水虫対策などとして履いておられる人も多いようですが、この【5本指ソックス】や足袋タイプの靴下【足袋ソックス】が、外反母趾予防や足のむくみ対策などにも効果的だそうです。

下肢静脈瘤という病気

下肢静脈瘤下肢静脈瘤とは、下肢(足・脚)の血液が血管(静脈)に停滞して溜まることにより、静脈血管が太くなって浮き出ている状態、または瘤(こぶ)のように膨らんで蛇行している状態の症状をいいます。

下肢静脈瘤というのは決して悪性の疾患ではなく、病状の進行具合もゆっくりとした病気ですので、症状が軽い場合であればさほど心配されることもないそうですが、下肢静脈瘤は放置していて自然治癒されることは殆どなく、女性の方であれば外見上の美容的な悩みに繋がることも多く、症状が悪化していくと色素沈着や潰瘍などの合併症を引き起こすこともあります。